2015年12月19日(土) 458/1000
<先義後利>
皆さんおはようございます。
致知出版社発行
「女子の武士道」より引用 その11
石川真理子氏著
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誠実さというのは、たとえ遠回りに感じられたとしても、最終的には利益さえも確実なものにするのだと新渡戸稲造は説いています。派手さはなくとも誠実な商売を代々続けられる老舗が存在する
のはその証でしょう。
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企業にとって最も大切なものは、やはり「信用」ではないでしょうか。100年以上も続く老舗企業は、お金より「信用」を重んじてきたからこそ、お客様に長い間支持され続けている。
老舗企業4,000社アンケート調査。自社の社風を漢字一文字で表すと? という質問。この設問では、「老舗として大事なこと」で上位だった「新」「誠」「真」「心」などの漢字をおさえて「和」をあげた企業が圧倒的に多い結果となった。そこから、顧客、取引先、地域社会、従業員などとの「和」を重んじている老舗企業の姿が浮かび上がってきます。という記事があった。
論語の教えに、
「利によりて行えば怨(うら)み多し」
行動がつねに利益と結びついている人間は、人の恨みを買うばかりである
「君子は義に喩(さと)り、小人は利に喩る」
君子はまっさきに義を考えるが、小人はまっさきに利を考える
先義後利は、義を先にして利を後にする者は栄える」とあります。つまり、企業の利益は、お客様・社会への義を貫き、信頼を得ることでもたらされるとの意味です。
利益に目がくらむ。そのような時に自社だけの利益なのか、お客様の利益に貢献しているのか、そして、世間に役にたっているのかを、よくよく考えて経営をしていかなければ、いつか終わりをむかえるに思える。だからこそ、自社の存在意義を深く考えていく必要があると思うのです。