2015年12月16日(水) 455/1000
<克己心(こっきしん)>
皆さんおはようございます。
致知出版社発行
「女子の武士道」より引用 その8
石川真理子氏著
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子どもたちは未来の社会を担う人材です。人材によって未来は良くも悪くもなります。自分たち親の世代が年老いても子ども達の世代が社会の中心になったとき、どんな世の中になっていることを望むでしょうか。誰でも安心して暮せる世の中であってほしいと望むはずです。
そうであるならば、責任をもって安心な世の中をつくっていくことのできる子どもに育て上げなけれならないでしょう。安心な世の中をつくるだけの力量を持つために、どうしても必要なことがあります。それは、辛抱できる心です。
昨今、子どもに我慢をさせることが、まるで悪いことであるかのように受け止められてはいないでしょうか。子どもの望むものは何でも与えてやりたいと思うのは親心ではありますが、実際のところ、与えれば与えるほど子どもは脆弱(ぜいじゃく)になってしまいます。
社会に出れば、むしろ思い通りにならないことのほうが多いものです。ぐっと我慢しながら、ではどうすれば望みを叶えることができるのか、そこから真の学びとなるはずです。学びながら経験を積んでいくことによって、人間は磨かれ、成長していくということを私たち大人は実感として理解しています。ならば、子どもたちにも、学ぶ機会を与えてやらなければなりません。
武士道が目指すのは、己の弱さを克服することです。辛抱できる強い心とは、克己心(こっきしん)に通じるものでしょう。子どもに幸せになって欲しいと願わない親はいません。その願いを叶える方法は、克己心を育むこと、これに尽きると思います。
愛する我が子が己の弱さを克服し、どんな状況であっても自ら幸せを掴もうと力強く生きていってくれたら、親としてどれほど頼もしく安心か知れません。
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克己心とは、自分の欲望を抑える心、つまり自制心である。
自分の気に入らないことがあると反発をする。自分の考えが絶対で正しいと主張してびくとも動かない。これでは社会に全く通用しないと考えるのです。相手が間違っていて自分は正しいのではなく、相手も正しい自分も正しいという考えでなければ、何事も上手くいかない。ある意味、大人になっていないとも言える。まずは相手の考えを一旦受け入れてから自分の考えをつくりだしていく寛容さが必要であると考えるのです。
肉体的には大人であっても幼児性の域を脱していない人間が実に多いと致知出版社の藤尾社長の言葉。だから、日本をもっとよい国に変えていくためには、もう一度幼児教育から倫理道徳という教育をしていかなければ日本が危ないと考えるのです。将来、幼稚園をつりたいと思ったのは、子どもの教育が将来の国づくりに欠かせないと思ったからなのです。
克己心は自制心でもあり、相手を敬う心も育てていくと考えています。