2015年12月13日(日) 452/1000
<ただここに坐る!>
皆さんおはようございます。
致知出版社発行
「女子の武士道」より引用 その5
石川真理子氏著
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私たちの日常には心を乱す種がたくさんまかれているものです。その都度、感情のままに振り回されては、疲れ果ててしまいます。
日常が穏やかなときはそのことに感謝し、事が起きた場合でも腰を据えて対処できるよう、常に心を静める方法をいくつか持っているのは、自分を鍛えることにも通じます。そして鍛えられれば鍛えられるほど人生の重さに耐える力がついていくのでしょう。
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京都の勉強会で建仁寺両足院にて坐禅体験をした。
和尚は、「坐禅とは、ただここに坐る!」、これだけだと言うのである。
坐禅は、「無になれ!」とか、「動くな!」という教えがあるが全く違うという。そもそも人間には思考というものがある。じっと坐禅をしていても、次から次へと思考が湧き上がりどうにもならない。思考を消そうというのはそもそも無理である。と和尚は言う。なるほど。。。
波が寄せてかえるように、湧いてくる思考を受け入れ、消えてゆく、また思考が湧いてくる。その繰り返しの中から、「ただここに坐っている自分」をつくるというのである。
日常は雑踏の中で生き、有り余る情報量の多さに振り回され、自分という存在が地についていないことに気づく。自分の意識がどこかにいってしまっているのだろう。意識が体から離れ、コントロールできなくなっている。だから、バランスが崩れ病気になったり、正しい思考が出来なくなるのだろう。
そうなると、人間の本来もっている能力を発揮するためには、坐禅で体験した意識と体が一体となることが必要である。坐禅体験で一瞬、「今、ここに座っている自分」を意識できた気がする。この一瞬が大事のように思えた。これは繰り返しの訓練から備わってくる。
意識モードが思考のバランスを保ち、直感力やひらめきという力が浮かびあがってくると思えるのです。