2015年12月12日(土) 451/1000
<修養を怠らない>
皆さんおはようございます。
致知出版社発行
「女子の武士道」より引用 その4
石川真理子氏著
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年老いた父は、言ったものです。
でたらめが通る世の中で義を守り徳の道を選びとることはさぞ辛かろう。しかし、おのれがその道を捨てたその時が、ほんとうの世の中の乱れが始まるのだと思えと。どんな世の中であろうとも、まっとうな人生を歩めるかどうかは自分が決めることですからね。真の世の乱れを我とわが身に受け取るのは、結局のところ父の言うとおり、自分が非道を選んだときからでしょう
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「みんなで渡れば怖くない!」という風潮がはびこり、非常識が常識となって正しい「人の道」であるのかと一瞬、分からなくなる時がある。そんな時は、今この自分の行動は本当に正しいのだろうかと常に自分に問うことが必要である。そうでもしなければ、あっという間に人の道から外れていってしまう弱い心が目を覚ましてくる。
人間の心は難しい。核となる考えがなければ直ぐに易きに流れ、愚かな行動をしてしまう。たとえ素晴らしい考えをもった人がいても、「えっ、あの人が・・・。」という出来事がよく世間を騒がすことがある。
苦しい状況に追い込まれる時ほど、非道に引きずり込もうとする誘惑に負けない強い精神力がいる。そのために日々、修養を怠らないように精進することだと考えています。