2015年12月10日(木) 449/1000
<日常生活で学ぶ>
皆さんおはようございます。
致知出版社発行
「女子の武士道」 その2
石川真理子氏著
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人生の重要な局面を乗り越えなければならないとき、迷うことなく冷静に正しい行動に出るというのはなかなか難しいものです。その力を身につけるためには、日常生活の中で学んだことを行い、その行いからまた学び、というくり返しをすることだと祖母はいいました。
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日常生活の中で学ぶとはいったいどのようなことであるかを考えてみたら、面倒なこと、やりたくないことではないだろうか。それは本来、自分を磨き高めていくためには欠かせないことであるはずなのに実践できていないことが表面化されています。
掃除、挨拶、食事の作法、靴揃え、整理整頓、身嗜み、早起き、笑顔、数え上げればきりがないほど、できていないことばかりである。やろうと思えば一時的には出来るが長続きしない。だから、成長が乏しく忍耐力が養われず、品性が磨かれない。当然、不動の心が備わるはずもない、ということになる。
人は誰でも人生の中で一度や二度は、乗り越えられそうもないという辛い局面に立たされることがある。そんな時に強い精神力が無ければ潰れてしまう。もしくは逃げ惑うことになっていく。
修行とは、お寺の坊主になって厳しい鍛錬をすることもあろうが、多くの人は日常生活の中から自分を見つめ、正しい実践の中から自分という人間を自らの力で高めていく方法しかないのである。
それには、「自分を高めたい!」という強い願望と実践力が必要であると考えています。