2015年12月8日(火) 447/1000
<毎日が好日(こうにち)>
皆さんおはようございます。
致知出版社
致知2015年12月号
禅語に学ぶ
「日日是れ好日(にちにちこれこうにち)」 その2
鎌倉円覚寺管長 横田南嶺氏
*******************************************************************************************
どこの家庭にも、飯台を囲んで楽しい食事の風景があったであろう。そんな貴さを失うまで気がつかなかったのであろうか。
「悟りとは失って初めて気づく大事な事柄を失う前に知ることである」と喝破された方がいらっしゃる。
お互いにかけがえのない命をいただいて、多くの人たちとの出会いに恵まれて毎日生かされている。この事の貴さに気がつき感謝していきる日日こそ、まさに、「日日是れ好日」である。
*******************************************************************************************
日が昇り、そして日が沈む。日々当たり前に暮していることに、どれほど感謝しているだろうか。感謝、感謝と思っているだけではないだろうか。感謝を受け取るだけで終わってはいないだろうか。
感謝とはご恩を受け取っているから感謝と思うわけです。だからこそ、そのご恩のお返しをしなければ、受け取りっぱなしということになります。本当の感謝は受け取ったご恩をお返しの行動をしてこそ、感謝になると思うのです。
自分のためだけでなく、相手のため、地域のため、世の中のために尊い自分を役に立てているだろうか、自分という人間を大切にしているだろうか。
ほんの少しでも行動できた時に、生かされている自分への気づきが始まり、毎日が感謝、毎日が好日になっていくと思えるようになってきました。