2015年12月1日(火) 440/1000
<一瞬を生き切る>
皆さんおはようございます。
発行:致知出版社
致知12月号より引用
「極限の行に挑む」
比叡山延暦寺円龍院住職 宮本祖豊氏
比叡山延暦寺大乗院住職 光永圓道氏 対談その5
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(光永)
一瞬一刹那(せつな)を大事に、生き切ることを心掛けてゆけば、奇跡とも言えるほどありがたいこの人生が有意義なものになるはずです。
(宮本)
過去はもう過ぎ去ったものです。そして人間はいつこの世を去るか事前に知ることはできません。だから、いま一瞬に全力を尽くさなくてはいけません。そういう生き方をして初めて見えてくるものがあります。それは百年生きるつもりでいたら決して分からないことです。この世が無常であると気づくこと、それがいま一瞬を生き切ること、人間という奇跡を生き切ることの原動力となるのです。
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大変失礼な言い方もしれませんが、東日本大震災や御嶽山の噴火で亡くなられた方々は、自分が死ぬとは思っていなかったと思う。それどころか、定年になったら夫婦で海外旅行へいこう。今年は、国家試験に挑戦しよう。など楽しい未来像を描いていたのです。しかし、予告なしに突然の死という現実に見舞われてしまったわけです。
誰しも「今」、自分が死ぬとは思わない。70歳や80歳くらいまでは生きられるだろうと思っている。しかし、いつ死ぬか誰にもわからない。だからこそ、今を大切に一所懸命に生き抜くことという教えである。
ではどうすればよいであろうか。これが難しい。
目の前のことに一所懸命に向き合うこと。そんなことは言葉ではわかるけどそう簡単ではない。
私がいいと思うことは、就寝時間を1時間早くして、起床時間を1時間早くすることです。平日が難しければ、休日の時なんかでもいいでしょう。
まずは、夜更かしをせず、早起きして活動を始める。自分の身を正していくこと、心を静めることからはじめてはいかかでしょうか。朝の静寂から夜が明けていく空気感は実に穏やかで清々しい。
一瞬を生き切ることは並大抵なことではないが、後悔のないように生きていきたいと考えるのです。