2015年11月22日(日) 431/1000
<日本人ってなんだろう?>
皆さんおはようございます。
致知出版社 発行
「日本人の心の教育」より抜粋 その1
著者:堺野勝悟氏
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日本人ってなんだろう?
日本人の心って何?
「恩」を上下二つに分けると、「因」と「心」になりますね。
「因」とは、原因の意味ですね。「心」とは、命という意味ですね。ですから、「恩」という字の意味は、「心」つまり生命の原因について考えることだったのですね。
さあ、じゃ、みんなは、いったいなんの力で生きているのかな。きみたちの生命の原因が、果たして、何か。わたくしたちは、なんの恩によって生きているのだろうか。
「生きる」、この生きるという言葉は、「いき」と「る」とに分解できるんですよ。「いき」・「る」となります。「いき」とは、息(いき)です。呼吸のことをいいます。「る」という文字は、ものごとが自発的に継続しているときにつけた接尾辞で、自然にずーっとしつづけている。という意味ですね。ですから「いき・る」とは、呼吸がずーっとつづけている、という意味です。
わたくしたちの呼吸は、生まれてから今日まで、一日も止らずに自発的に継続されてきた。昼間だけではない。ぐっすりと寝ているときでさえ、たった一度も怠けることなく、ずーっと今日まで継続されてきた。では、その呼吸の力のもとは、なんの力によるものか。それは心臓です。実は、最近、あの心臓をカチカチと動かしているのは、電池であるということがわかってきたのです。しかも、その電池は、太陽電池であるということがわかってきたのですね。このように考えると、ぼくたちの生命の原因は、なんと、太陽だったのです。
わたくしたちが生きているのは、太陽エネルギーのお蔭である。
わたくしたちの生命(いのち)の原因は、まず第一に太陽である。わたくしたちの「恩」つまり生命の原因は太陽である。太陽のお蔭で、太陽のめぐみでわたくしたちは生きている。わたくしたちの民族は、ずーっと古代から太陽を自分の生命のもととして、大切にしてきたのですね。わたくしたちの命の元は太陽だ、つまり生命の原因は太陽であることを、わたくしたちの祖先は、すごく大事にしました。実はそこから「日の本(ひのもと)」という言葉が生まれたのです。
この「の」は格助詞の「が」と同じですから、「日の本」とは、「日が本」つまり、「わたくしたちのいのちは太陽が元だよ」ということですね。
「日の本」の「の」が抜けて「日本」という国になったんです。
ですから諸君、日本人とは何かと聞かれたら、答えは簡単なんです。「日本」という字を見ればわかります。わたくしたちの命の元が太陽だと知って、その太陽に感謝をして、太陽のように丸く、明るく、豊かに、元気に生きる、これが日本人です。
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日本という国の名に先人たちの刻まれた深い念いがあったとは思いもよりませんでした。日本という名の意味でさえも疑問に思ったことは一度もありません。
私たちは、日本という国をどれほど知っているだろうか。
日本の国旗を掲げれば、なんだか危ない人って思われそうな雰囲気を感じてしまう。しかし、日本という国の素晴らしさ、正しい歴史を理解すれば、もっと誇りが持てるようになると思えるのです。
日本という国に誇りをもてない人が、その地域や会社、自分自身に誇りを持つことができるだろうか。そんな人が国にとって大切な子供たちを親として立派に育成ができるだろうか。
過去を知るということは、今、我々が置かれた立場を知ること。日本人として生まれてきたということは、単なる偶然と考えてはあまりにも浅はかと考えるです。
日本人としての役割に気づき、ほんの少しでもその役割を担うために、本当の日本を知ることが大切であるように思えてきた。過ぎ去った過去に拘っては後悔が残るだけです。しかし、どんな道を歩んできたのかを正しく認識しなければ、未来への道は正しく歩んでいけないと考えるのです。
日本という国は、世界で誇り高き国であると思いたい。だからこそ、いまこの世を生きる私たち一人ひとりの役割を考えたいと思うのです。