2015年11月17日(火) 426/1000
<トイレ掃除実践道場第二期生>
皆さんおはようございます。
致知11月号
「後から来る者たちへのメッセージ」 その11
日本を美しくする会相談役 鍵山秀三郎氏
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お釈迦様が説かれた「掃除の五徳」というのがあります。
第一番は、掃除をしている人の身も心も清められる。
二番目は、掃除をしている人の姿を見ている人の身も心も清められる。
三番目は、端正の業を終える。つまりすべてのものが整ってくる。
四番目は、全てのものが喜んでいく。
確かにきょうも汗びっしょりになって公園で掃除をしていましたら、公園に来る人が口々に、「いつもありがとうございます」とお礼を言っていかれました。掃除をすることですべてを喜ばせることができるんです。
そして五番目は、これはまだ経験していませんから分かりませんが、天上、つまり天国で幸せになれると言います。
こういうことをお釈迦様が二千五百年も前におっしゃっているんです。ですから私もそれを信じてやっております。
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男女合わせて6つのトイレが事務所と現場にある。6月より1年間のトイレ掃除実践道場第二期生の6名がいる。先日、半年間の振り返り、90分の講義と現場確認を行った。
一年間便器と向き合うことは、なかなか大変なことである。しかし6名全員、素直に取り組んでいます。実に美しい光景であるとともに社長としてこの上ない嬉しいことなのです。
トイレ掃除の意義を理屈で言ってもなかなか理解できるものではありません。やはり実践を通じて不思議な世界を感じてもらうのが一番の近道であると考えています。
「心を磨くには、心を取り出して磨くわけにはいかないでの、目の前のものを磨く」とおっしゃる鍵山さんのおっしゃるとおりトイレ掃除は心を磨く最善の場所であり、まさに道場であると思うのです。
手を抜こうと思えば抜けます。全て自分でコントロールできるのです。しかし1年の間、自分を騙しつづけることはできるものではありません。きっと、6名は大切なものを掴んでくれることと思います。
一人ひとりが人間性を高めるための「場」を与えるのが社長の仕事であり、働く人の成長こそ、会社発展のためにかかせないものであると考えています。