2015年10月16日(月) 425/1000
<経営者の舵取り>
皆さんおはようございます。
致知11月号
「後から来る者たちへのメッセージ」 その10
日本を美しくする会相談役 鍵山秀三郎氏
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私が心配しておりますのは、いまの日本人の大半は、決して幸せではないのではないかというこです。なぜなら、目の前のことが自分に都合よくなることを幸せだと思う風潮があるからです。
けれども幸せというのは、本当は目の前の好都合とは全く関係ないものなんです。トルストイが、「努力は幸せになるための手段ではない。努力そのものが幸せを与えてくれるのだ」と書いていますが、私もそう思います。ですから経営者は、いまのことだけを考えていてはダメなのです。十年、二十年と遠きを慮って、この仕事をこのまま続けるべきではないと思ったならば、どんな障害を乗り越えても方向転換をすべきだと思います。実際に私も扱う商品こそ変えていませんが、販売先は何度も大きく変えて
きました。
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鍵山さんのおっしゃる「幸せ」という考え方を誤って解釈していたかもしれません。自分の都合のよいことを幸せというならば、自己本位であり世の中が殺伐としてくる。自分のためだけではなく、誰かのお役にたっていることが幸せであると考えたいのです。
只今、早朝5時、もうすぐ夜が明けてくる。日が昇り、一所懸命に働く、そして日が沈む。なんとも当たり前な日々であるが感謝を思わずにはいられない。そんな時でも日常の雑念で感謝の思いを忘れてがちになります。
来年も、5年後も10年後も、会社を継続発展させていくためには、今日の事だけでなく、遠い未来を見据えて経営しなければならないと鍵山さんはおっしゃっています。
世の中は動いている。時代の変化に対応していきながら、この会社をどうしたいのか、どうしたら世の中のお役に立てるのかを考えて実践していかなかれば、その会社の存在価値、存在意義がない。全ては経営者の舵取りにかかっていると身が引き締まるのです。