2015年11月12日(木) 421/1000
<失敗こそ人生>
皆さんおはようございます。
致知11月号
「後から来る者たちへのメッセージ」 その6
日本を美しくする会相談役 鍵山秀三郎氏
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人生にも仕事にも問題はつきものです。会社も国も世界も、実にたくさんの問題が日々発生しております。
そこで勘違いしやすいのが、あんな問題が起こったから自分はこうなってしまった、というふうに問題のせいにすることです。これは大きな見当違いで、問題が起きたことは問題ではないのです。それにはどう対処するか、それによって皆さんの仕事も、人生も変わっていくのです。
問題によって人生がダメになるということはありません。すべて対処の仕方です。
もちろん、そこで失敗することもあるでしょうが、失敗することは問題ではありません。私など失敗だらけです。しかし失敗からすべて学んできました。ですから、失敗がすべて次の成功へのエネルギーになったのです。失敗を恐れて何もしないことのほうがよほどいけない。
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失敗すると嘆きたくなる、悔しくなる。しかし失敗から学ぶことの大切さは、誰もがわかっている。しかし、口で言うのは簡単ですが、そんなにうまくいくものでもない。
「あれは失敗ではなかった!」と現実をゆがめてしまって同じことの繰り返しをします。
だから、失敗を失敗だと認識して対策を打たなければ次のステップに進めません。
心の中では失敗だったとわかっているけれど、失敗を認めたくなくて、成果が得られないと、原因を外に求めてしまうことがあります。
「俺のせいじゃないんだ。運が悪かったんだ!」、
「この不景気が悪いんだ!」、
「あいつが言うことを聞かないから、上手くいかないんだ!」という具合です。
最悪なのは、自分のせいだと知りながら、それを直そうともせずに諦めてしまうことです。そして不満ばかりを述べている自分です。 失敗を乗り越える唯一の障害物は、自分自身ではないだろうか。これが失敗から学ぼうとする人にとって大きな障壁になってしまう。自分の成長にとって立ちはだかる恐ろしい壁です。
自分の行為を認めるのは容易ではありませんが、それをしない限り学ぶこともできないと思うのです。失敗を正当化しないこと。周囲の変化を期待しないこと。正しい原因を把握すること。挑戦し続けること。
私の父親の言葉を思い出します。「失敗こそ人生!」
挑戦こそ人生です。失敗は誰もがすることなので、恥ずかしいと思う必要はないと思うのです。ですから、失敗を楽しんで、そこから学べる方法を見つけていきたいと思います。