2015年11月4日(水) 413/1000
<決断すること>
皆さんおはようございます。
致知11月より引用
「一国の未来は将の覚悟にあり」 その1
元文部科学大臣 下村博文
台湾元総統 季 登輝
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(季)
リーダーの示すべき理想と目標は、自分個人の思いや信念に基づきながらも、その域を超えて組織全体の未来と発展に益するものでなければなりません。そして、それはリーダー一人によって描かれるものではなく、組織に所属するメンバーの幅広い参画によって為されることが重要です。
ですから、理想・目標を掲げるだけでは、まだ為すべき役割の半分しか仕事をしていないと私は考えるんです。
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組織は誰のためのものか、何のために存在しているのか。ということを深く考え続けなければ、正しい信念に辿り着かないように思う。組織は組織の目的を達成するために存在を認められ、私利私欲に満ちたリーダーのためだけに存在しているならば、いつか追放される。
リーダーは正しい理念を掲げ目的を達成するために、組織のコンセンサスをとって行動をしていくこと、そして成果に拘らなければならないと考えるわけです。
コンセンサスが疎かになると、組織の求心力が落ちる。リーダーの陥りやすいのが独断専行である。独断専行は、対立や指示待ち人間をつくり、組織を衰退させてしまうと考えるのです。
松下幸之助氏は、「衆知を集める」とおっしゃている。
「誤りなく事を進めていくためには、できる限り人の意見を聞かなくてはいけない。
一人の知恵というものは、所詮は衆知に及ばないのである。人の意見を聞かない指導者はともすれば独善に陥り、あやまり易い。また人心もそういう指導者からはしだいに離れていってしまう。」 (『指導者の条件』)
自分一人の判断は危ないのである。だから多くの人の意見を聞いて最後はリーダーが一人で決断するわけである。