2017年4月24日(月) 950/1000
<これで良い!>
皆さん、おはようございます。
「努力ゼロの幸福論」大和書房 その1
著者:小林正観氏
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あなたの人生で、あなたを成長させてくれるものは、まわりの人間です。特に人に何かを教える、伝えるような立場になったとき、これまでとは違った経験をするかもしれません。
たとえば、あなたがきちんと丁寧に説明したにもかかわらず、失敗ばかりする人がいたとします。そのときにあなたはその相手に対してどのような感情を抱くでしょうか。
「あれだけ教えたのに前回と何も変わっていない」
「次は失敗しないように、あの人を変えられないだろうか」
もし、あなたがそう考えるなら、それは苦しみの始まりです。なぜなら他人が自分のおもいどおりになることはほぼゼロだからです。相手を変えるのは不可能といってもいい。
ただ、ひとつだけ、その苦しみから抜け出す方法があります。相手が思いどおりになってくれない苦しみから抜け出す方法、それは、相手ではなく、「自分を変えること」です。
以前、講演会で60代の女性から相談を受けました。40年連れ添った夫が、なかなか言うことを聞いてくれない。洗い物もしてくれないし、洗濯物をたたむことすらしてくれない。それがストレスだという相談です。
私は「目の前の相手の全てを受け入れたらどうでしょうか」とお伝えしました。「イライラさせる相手」がいるからストレスなのではないのです。「イライラしている自分」がいるからストレスなのです。
あるがままを認め、受け入れてしまえば、相手の状況によって一喜一憂することはありません。相手を変えるのではなく、「すべてを受け入れる自分」に変わってしまえば、そのストレスが一気になくなり、取り巻く状況ががらりと変わります。
この60代の女性は、40年以上抱えていたストレスが、解消されてようでした。
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相手に「これをやって欲しい」、「もっと気づいてほしい」、と思うことは家族でも仕事でもあります。結局のところ、自分の都合で相手は動きません。自分が思っている相手の欠点は、相手は欠点と思っていないかもしれませんし、相手も自分に対し同じことを思っているかもしれません。
要は、「欠点は直らない」と思った方がいいんじゃないかと思います。それでも、相手の欠点に振り回されることがあります。そんな時は、「しょうがないなあ!」という寛容な気持ちを持つように心掛けています。
生きていれば、イライラすることは日常茶飯事です。そんなときは、イライラしている自分に声をかけたいです。
「これで良い!」、そんな風におもうと、すぅ~っと、心が静まるような気がしています。