2015年10月14日(水) 392/1000
<北風と太陽>
皆さんおはようございます。
二宮尊徳(二宮金次郎)氏の7代目子孫 中桐万里子氏と座談会 その4
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本当に辛い時に辛いと言えなかった。あるいは自分が辛い時に、そのことに気づいて一緒に泣いてくれる人なんていなかったという寂しい経験をしていたら、素直に自分の大変さを語れて、みんなが一緒に泣いてくれることへの憧れや羨ましさ、憎らしさがあるかもしれない。
自分がどんなに辛い思いを一人で抱えてきたのか、
自分のことを誰も理解してくれなかったとか、
自分は愛してもらえなかった。
そういうことへの悔しさ、辛さ、怒りというものが複雑に絡み合って、「なめやがって!」とか、「甘えやがって!」というマイナスの言葉が出るかもしれません。
そういう人ほど、本当は凄く憧れているかもしれません。
そんな時に、「あんただって泣きたい時に泣いてもいいんだよ」、「困った時にいつでも言って」と温めていく。そんなことが必要かもしれません。
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誰しも過去の人生において、辛いこと、悔しいこと、悲しいことを体験してきている。それは、耐えきれないほどの出来事だったかもしれません。だから、普通に考えれば誰でも受入られる出来事に反発するのは、憧れの裏返しの行動かもしれないと考える中桐さんの言葉に深く考えさせられた。
反発する人を遠ざけたり、跳ね返したりした所で問題の解決になるものでもない。
自分の気に入った人間、素直で言うことをよく聞く人間だけを集めたとすれば、組織は弱体化していくだろう。なぜなら組織は多くの人が集まり、多くの考えを結集してこそ強くなる。しかし、甘えてばかりもいられない。組織はチームで仕事をしている。メンバーの迷惑になる、輪を乱すのは許されるものでもない。
意味もなく自分の利益のためだけに反発してくる人間は論外であるが、そうでなければ、耳を傾けるべきである。人間は奥深い、北風と太陽を思い出すのです。