2017年4月21日(金) 947/1000
<ちっぽけな自分>
皆さん、おはようございます。
小さな人生論 ポケット名言集(致知出版社) より引用 その17
著者:藤尾秀昭氏
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木村ひろ子さんは生後間もなく脳性マヒになった。手足は左足が少し動くだけ。ものも言えない。しかも三歳で父が、十三歳で母がなくなった。
小学校にも中学校にも行けなかった。わずかに動く左足に鉛筆を挟んで、母に字を習った。
彼女が詠んだ短歌がある。
「不就学なげかず左足に辞書をめくり漢字暗記す雨の一日を」
左足で米をといでご飯を炊き、墨をすって絵を描き、その絵を売って生計を立てた。自分のためにだけ生きるなら芋虫も同じと、絵の収入から毎月身体の不自由な人のために寄付をした。
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彼女の言葉です。
「わたしのような女は、脳性マヒにかからなかったら、生きるということのただごとでない尊さを知らずに過ごしたであろうに、脳性マヒにかかったおかげ様で、生きるということがどんなに素晴らしいことかを知らしていただきました。」
自分がなんと「ちっぽけ」であると思えてきます。何不自由なく生活をしている幸せを忘れ、不平、不満、愚痴をついついと言ってしまう。生きることに必死さがないとも言い換えるのではないだろか。
彼女は必死に生きている。不平、不満、愚痴を言っている暇はない。
自分の悩みがいかに小さく、小さなことで悩んでいることに気づきます。猛省なのです。