2015年10月2日(金) 380/1000
<良心>
皆さんおはようございます。
致知出版社
「現代に生きる二宮翁夜話」より引用 その7
中桐万里子氏著
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わたしは、幼い頃からともかくよく嘘をついたし、悪いこともいっぱいしました。イライラした八つ当たりで、毎日のように妹たちに意地悪もしました。でも、いつだってそれが悪いことだと知っていました。
悪いと叱られたからではありません。祖母や母に言われ続けたからです。
「何をしてもいいけど、自らの良心に正直に生きなさい」と。
いまこの場で正しいことは何で、必要なことは何で、すべきことは何なのか・・・・・。
そうしたことを考え、判断するのは、親でも先生でも世間でもなく、神さまや仏さまでもないと言うのです。すべてを知っているのは、「良心」という名の自分自身だと。
どこにいても「自分」だけは自分を離れません。
何をしていても「自分」だけはいつも知っています。
絶対にズルができないのです。そんな教育のせいか、わたしはひとを裏切る以上に、自分自身を裏切ることが一番いけないと、どこかで思ったりします。
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自分には嘘はつけない。嘘をついていると分かっていても、その嘘を自ら正当化して自分の罪悪感を消し去っていった。昔はそんな人間であったように思います。
善悪の判断は誰にでもできることであるが、損得、人から良く思われたい、評価されたい、好かれたい、悪く思われたくない、バカにされたくない、嫌われたくないという自我がでると「負の意識」に引きづり込まれてしまう。
どんな状況でも正直に誠実である強い心、信念をもち、良心にしたがって行動すること。そんな人間になりたいと思うのです。
毎日、ダメな自分が出てきて、それを打ち消しながら葛藤の毎日ですが、人様に対して無理に善悪を押し付けるよりも、まずは自分の良心に正直に行動したいと考えているのです。