053-574‒2161 【受付時間】9:00~18:00 (土日、年末年始、GWを除く)

  • お問い合わせ
  • 053-442-6775
  • 応募フォーム

新着情報

見返りと恩返し

2015年09月28日

2015年9月28日(月) 376/1000

<見返りと恩返し>

 

皆さんおはようございます。

 

致知出版社

「現代に生きる二宮翁夜話」より引用 その3

中桐万里子氏著

*********************************************************************************************

報徳。それは時に「忍耐をし、善きことをしていれば幸せになれる」といったイメージで捉えられ、「がんばれば報われる」と訳されます。しかし、これは完全に誤訳です。

徳に「報いる」という語は、どう考えても「報われる」とはならないからです。

 

がんばれば報われる・・・・・。一見すれば正論のようですが、しかしこれは「見返り」の発想です。我慢を強いられてがんばるほどに、「報いて欲しい」と求める力も強くなってしまいます。だからこそ、金次郎はむしろこれを嫌い、否定するのです。

 

現実を見れば、わたしたちは、すでにたくさんのものを持っています。使える命が、体力が、時間が、知恵があります。さらには、同時代を生きる同志たちの懸命な働きに支えられ、先人先輩たちからの恩恵もあふれるほど受け、日々の生活を営んでいます。そんな風に、すでにたっぷり「徳を受ける」ことで暮らしが成立していると、彼は捉えます。

 

そしてだからこそ、受けた徳に「報いよう」と考えるのです。それは、「幸せだからがんばろう」という呼びかけであり、「恩返し」の発想です。

お腹いっぱいにご飯を食べること、日常の幸せを再認識すること・・・・・。

質素、倹約、我慢、忍耐といった犠牲の先にではなく、そうした幸福感の先にこそ、報いようとする実践が生まれ、世界が豊かになると彼は信じていたわけです。

*********************************************************************************************

「相手のためにやった!」、という言葉の裏側には、「なんで礼がないんだ!」

「私は頑張っている!」、という言葉の裏側には、「なんで上手くいかないんだ!」。

言葉の裏側に見返りを求めていることに気づく。

 

二宮尊徳氏のおっしゃる、「恩返し思想」は、既に私たちは、たくさんの恩恵を受けているのだから、そのお返しをしようというもの。凄い考え方だと思えます。それに気づいた時に一つひとつの行動に嫌味がなくなり、素直の心となって相手に、仲間に伝わっていくでしょう。そして、生きていることに、多くの人に支えられていることに、全てが当たり前ではないということに気づくのではないだろうか。

 

よくよく考えれば、我々は感謝の連続の中で生きていると感じてくる。

だとすれば、「見返り思想」ではなく、「恩返し思想」で生きていく方が自然であり、上手くいくような気がする。

 

恩返しをして、恩返しがやってくる。また恩返しをする。するとどちらが先か分からなくなり、恩返しのスパイラルとなって、「幸せの好循環」のフィールドに包まれるのでしょう。

 

 

 

この記事を読んだ方に
人気の記事

  • 社長ブログ 2023年01月08日

    母性のスイッチが入る瞬間

    2023年1月8日(日) 1065回  <母性のスイッチが入る瞬間> ***********************...
  • 社長ブログ 2023年01月07日

    募金活動に立ち上がった生徒

    2023年1月7日(土) 1064回  <募金活動に立ち上がった生徒> *********************...
  • 社長ブログ 2023年01月06日

    幸せも不幸せも自分の思い次第で決まる

    2023年1月6日(木) 1063回  <幸せも不幸せも自分の思い次第で決まる> ***********...

まずはお気軽にお電話ください

倉庫見学、システム説明などすべて無料
ご案内いたします。

  • 053-574‒2161
  • 応募フォームはこちら