2015年9月26日(土) 374/1000
<恩返し思想>
皆さんおはようございます。
致知出版社
「現代に生きる二宮翁夜話」より引用 その1
中桐万里子氏著
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すべてのはじまりとなる、もっとも重要な「至誠」。それはシンプルには、一人ひとりが自らの幸福感を知っていること。自分に注がれている多くのパワーに気づいていること、とも言えます。
「父母も その父母も わが身なり われを愛せよ 我を敬せよ」という道歌に凝縮されているように、彼は、ひとはみな多くの愛や支援や想いや育みを受けることではじめて存在できると捉えていました。
だからそれを、誠実に謙虚に、自覚することがはじまりになるのです。これが金次郎流「至誠」であり、「徳を知ること」「新田を耕すこと」ともほぼ同義ではないかと思います。
そうした幸福感の認識が、「だからがんばろう」という意欲へとつながり、「実行」を生むわけです。
いわば、「受けた徳に報いること」「田畑を耕すこと」と言い換えてもいいでしょう。
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妻が家事をやらないと嘆く。
仕事がキツイと嘆く。
給料が安いと文句をいう。言い出せばきりがない。
本当は、
妻がいてくれるからこそ仕事に励むことができる。
仕事があるからこそ成長ができる。
給料を頂けるからこそ家族を養うことができる。
「こそ」と変えるだけで、凄くイメージが変わります。感謝という言葉が湧き上がってきます。
私たちはすでに多くの恩恵を受けて十分に幸せなはずなのに、「もっと、もっと欲しい!」と欲張ります。
自己欲求を言えばきりがありません、果てしなく続きます。行き着く先は破滅だと考えるのです。
だからこそ今、
週末は妻の手伝いをして家族サービスをしよう。
仕事はキツイけど頑張って貢献しよう。
給料を頂けることに感謝をしよう。
という「恩返し思想」とになってきます。
既に私たちは足るを知り、十分に幸せであることを気づくことです。
それが自己成長であり、誠を貫く、凛とした自分を創ることになると思うのです。