2015年9月13日(日) 361/365
<走り続けると天使が降りてくる>
皆さんおはようございます。
致知9月号より引用
「自分を主語にして生きる」より抜粋 その3
東京大学教授 福島 智氏
「指点学」考案者 福島令子氏
九歳で失明し、十八歳で聴力まで失いながらも、世界で初めて大学教授になった福島氏。
氏は過酷な運命をいかに乗り越えてきたのか。氏を支えて続けてきた母・令子さんとともに
語って頂いた。
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(智氏)
私は高校二年の終わり頃、盲ろう者になりかけた事に書いた「1981年2月の俺」という手記の中で、
「もし自分に使命というものがあるなら、それは果たさないといけないだろうし、その使命を果たすた
めには、この苦悩をくぐり抜けなければならないだろう」といったことを書いているんです。
それが母の言う誠、真実の心と言えるかどうかはわかりませんけど、やらなければいけないことは、
やらなければいけないと思っています。
ただ、あまり堅く考え過ぎてしまうとうまく力を出せないので、やはり人生をエンジョイすることも大事
です。
ちょっとこれはテーマとずれるかもしれませんけど、大学受験で英語の勉強をしていた時に、
サマセット・モームの言葉が出てきて、いいなぁと思ったんです。
「人生における最大の悲劇は、人が死ぬことではなく、恋をしなくなることだ」
モードがどういう意味合いでこの言葉を残したかは分かりませんけど、ここでいう恋は、何も恋愛の
ことばかりじゃないと思うんですね。
人生で何かに夢中になること、何かに憧れを抱くこと、何かを好きになること、そういう気持ちが
すごく大事だということを説いているように私は思います。
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夢中になることは楽しいよね。そりゃそうさぁ、好きなことだからね。
人間の命ってのは寿命があるよね。200年とか300年、生かせてくれればいいのに、もっと言えば、
自分の好きなことをやりきったら、そろそろこの世の役割は終わりかなって感じで、自分で寿命を
自分で調整できればいいのに、なんて思う時もあるんだ。
全てものに意味がある。だから、人間一人ひとりの生きていることに意味がある。そんな感じがするん
だよね。でも自分の生きている意味とか使命なんてものは、さっぱり分からんよね。
そもそも生きることに使命や目的なんてもんがあるのかよ。と言いたくなるよね。
楽しく生きることが目的ならわかるけど。
でも楽しいっと言っても、ゲームばっかりやっていても飽きちゃうし。
そういう意味じゃなさそうな感じがするのさ。
オリンピックのマラソンみたいなもんじゃないかな。
42.195kmを走りぬくには、大変だよね。「もうダメだ」と思いながらも頑張る。苦しいと諦めそうになる
けど、走り続ける。そして、ゴールする。その時の達成感というのは、自分にしか分からんよね。
観客も感動もんさ。でも、そもそもなんで走るんだろう。だって、走りたいから。走るのが好きだから。
そこなんだと思うんだよ。
まずは、自分が心からやりたいと思っていることをやることだよ。やるんだよ。
でも、それはなかなか分からんから、目の前のことを一所懸命にやりきるのさ。
するとワクワクする時があるんだよ。これホントだよ。
仕事も一緒さ。イヤイヤやっていたり、仕事だからしょーがないじゃん。と思ってやっているとワクワク感
なんてありゃしない。
一所懸命やっていると思わぬところから、褒めてもらったり、良い仕事の声を掛けられたり、夫婦が仲良く
なったり、まぁ、不思議な事が起きてくるんだよ。
まぁ、騙されたと思って目の前のことを一所懸命やってごらんなさいよ。実験みたいなもんさ。
きっと、君にも天使さんが降りてくると思うよ。
走り続けると天使が降りてくる
2015年09月13日