2015年9月1日(火) 349/365
<人を活かす>
皆さんおはようございます。
致知8月号より引用
「松下幸之助が目指したもの」より抜粋 対談 その11
志ネットワーク青年塾代表 上甲 晃氏
PHP研究所客員(元専務) 岩井 虔氏
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(上甲氏)
「啼(な)かぬなら、それもまたよしホトトギス」という松下幸之助の名言がありますが、歎(な)いてもどうにもならないものは受け入れる。できれば喜んで受け入れる。そしたら、すべての困難、難儀は人生の糧になる。この世に無駄な経験はない、無駄な人もいない。
短所も見方によって長所になる。考えようによっては、そのすべてが生きてくる。私はそれが松下幸之助の発想の原点ではないかと思うんです。
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どうにもならないことは、どうにもならない。事実を受け入れる以外にないようです。
苦しい時は苦しみを受け入れて対策を考えていくこと。それが人生の糧となるのでしょう。言葉では簡単だけど、いざ本番では苦しい時は、苦しいもんね。
相手をみるとき、悪い所ばかりが目につく、見えてしまう。
「物静かである」という短所があれは、「落ち着きがあり冷静である」という長所になる。「よく動くが落ち着きがない」という短所があれば、「行動力がある」という長所になる。
短所は長所であり、長所は短所である。つまり裏と表、同じである。
分かっていても相手の短所ばかりが際立つ。自分のことは棚にあげて相手を批判する。愚痴を言う。それは、自分自身に問題があると考えた方がいい。矢印の先は自分だ。よい所を見ないという自分の心の投影ともいえる。
相手のよい所を見る。するとそこが輝きがあることに気づく。
相手の長所を見ることは、自分のよい所を見ることと同じだ。
短所は治らない、長所を伸ばしてあげることが、その人を活かすことになり、
組織を強くすることになると考えるのです。