2015年8月8日(土) 325/365
<学校教育のやり直し>
皆さんおはようございます。
致知8月号
「いかに可能性を花開かせるか」 対談 その5
元小結、大相撲解説者 舞の海秀平氏
筑波大学名誉教授 村上和雄氏
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(舞の海)
だんだん時代が変わり、教育が変わり、価値観も変わって、最近は日本でも訴訟が多くなり、学校で子供が悪いことをしても、親が怒鳴りこんで許されたりすることもあります。
それから私が現役の頃は、人と同じことをしていたら強くなれないと考えていましたけど、いまの子は人と同じことをしていても何の違和感もない。逆に同じでなければ不安なようにも見受けられます。これでは突き抜けた強さは身につきませんね。
最近はこういう環境で育った子たちが相撲界に入ってくるわけですから、相撲は日本の国技だから外国人には負けられない、横綱の座を明け渡すわけにはいかないんだ、なんて考える力士はもうほとんどいないと思うんです。
結局は教育の問題に行き着くと私は思うんです。
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長男が小学校の時に参観会に行った。多くのお母さんがいるが授業を見ていない。
まるで、井戸端会議の如く、多くの母親が廊下でペチャクチャと話をしていているのである。
この人達は何をしに学校にきているのだろうか。
とにかく子供達が大変だ。
テストで人より高い点数をとらなきゃいけない、
そのために塾にいかなきゃいかん、
そのために友達と遊んではいられない。
我々の小学校の時は、土日は当たり前のように校庭は開放され、多くの大人や子供が遊び、校庭はコミュニケーションの場であった。今やそんなことはない。万が一、怪我でもしたら管理責任が問われ訴訟になってしまう。
学校でよい点数をとり、よい高校にいき、よい大学にいき、よい就職先につくことが
人生の勝者であるという教育を受けてきた。
その教育は、よい人間関係よりも全てがお金という拝金主義となった。恐ろしいことである。
松下幸之助氏は、学校の勉強の半分は、道徳につかった方がいいとおっしゃっている。昭和の初めに既に未来を心配していたのである。結果、予想どおりの世の中となってしまった。
国を変えるには学校教育が極めて重要である。
日本人が培ってきた、至極当たり前な道徳、倫理という教えはとても大切なものであると思うのです。
会社は仕事をする所である。しかし、学校での未習となっている授業をどうすればいいのだろうか。