2015年8月4日(火) 321/365
<思い切ってやってみろ>
皆さんおはようございます。
致知8月号
「我が人生、我が経営」より抜粋 その8 最終回
アサヒビール社長 小路明善氏
五苑マルシングループ社長 川辺 清氏
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(小路)
言葉を換えれば、敵は相手ではなくて、自分の諦める心が敵なんですよね。
敵は自分の中にありということです。相手に負けても、それば自分自身の弱い心に負けたということだと思います。
我われビジネンスマンが絶対に負けてはいけないのは、自分の弱い心だと思いますね。それが「力闘向上」という言葉の本質だと思います。
松下幸之助さんだって負けはあったと思うんですよ。全戦全勝ではなかったと。それでも松下幸之助さんが経営の神様といわれるのは、やっぱり自分の弱い心に勝ち続けてきたからではないでしょうか。
(川辺)
僕は、商売で一勝十敗でもええと思うとるんです。十敗しても、最後に一つ当たればその商売で百店舗つくれる。最後の一勝が百勝になるわけや。だから諦めないことが肝心です。
(小路)
人生って本当に死ぬまで勝負は分からないですね。
たとえこれまでの人生が九十九敗であったとしても、死ぬ直前に一勝できたとしたら、その一勝というのは九十九敗を上回る質の高い一勝かもしれませんね。だから最後まで諦めないこと。敵は闘っている相手ではなくて、自分自身の弱い心だということを改めて心に刻んで、
歩んでいきたいですね。
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「諦めるな!」という言葉は心に突き刺さる。
諦めて楽になりたいと思う自分、
諦めたくないと思う自分、
諦めてはならんと思う自分、
諦めてたまるかという自分、が入り乱れて苦しくなる時がある。自分の信念の弱さだろうか。
自分はなんのために生まれて来たのだろうか。
少なくとも自分の能力からすると会社を興す度胸はない。でも事業を継承して社長をやっている。
そこに意味を感じるんです。
働く人に「この会社で働けてよかった!」、そんな幸せ感を感じてもらうために私の存在意義がある。
そうに違いないと、ある日、そんな風に思えたのです。
元来、人の心はキレイなもの。そこに年齢を重ねるにつれて、自己中心的な心に曇りが出来上がる。
最近、感動して涙を流したり、腹をかかえて笑ったり、心から楽しんだり、そんなことが少なくなっているように思うのです。
働く人と共にそんな事を味わって、人の奥底に眠っている楽しかった子供の頃の潜在意識を呼び覚まして、仕事を通じて人間らしさを取り戻してもらいたいと願っているのです。
「思い切ってやってみろ!」と天から聞こえてきます。