2015年8月1日(土) 318/365
<志と共に生きる>
皆さんおはようございます。
致知8月号
「我が人生、我が経営」より抜粋 その5
アサヒビール社長 小路明善氏
五苑マルシングループ社長 川辺 清氏
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(小路)
ちょうど会社が非常に厳しい頃で、希望退職をやったんですね。
大勢の肩たたきをやって、自分は何のためにこの会社に入り、何のために生きているのか分からなくなってしまったんです。
その時に辞めていただいた方の言葉が、いまだに心に残っていましてね。
声なき声を聞いてくれと。
主張の強い人間の言うことばかりではなく、多くを語らずとも地道に会社のために努力している人間の声を聞く組織、人間になってほしいと言われたんです。それが先ほどもお話した、社員は会社の命であるとか、落ちこぼれをつくらないという、いまの私の仕事観になっているんです。
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会社の価値は長い間、勤めてくれている従業員が何人いるか。そんな思いがあるのです。
長い間、勤めてくれるということは、その会社の人の財産です。
影日向なく黙々と仕事をしている従業員。会社はどんな人にとっても大切な生きる糧であり、大切な人生道場であると考えたいのです。
会社は社会やお客様が必要としているかぎり存在する。同時に従業員のために存在しています。
経営者は、社会の求めているものを創造し提供する。それが社会への貢献です。
そして、労働への感謝と、従業員と共に社会貢献の喜びを分かち合いと思っているのです。
まだまだ、遠い道のりですが自分の信じる道を歩み、同じ念いを分かち合う同志と共に生きていきたいと願っています。