2015年7月25日(土) 311/365
<お金の使い方>
皆さんおはようございます。
致知8月号
「過去に学んで未来に備える」より抜粋
日本を美しくする会 相談役 鍵山秀三郎氏
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富を得るのに相応しい努力や忍耐をしている人は自制心を失わず、秩序は保たれますが、労せずして手に入れた人はその富がその人の心を蝕(むしば)んでしまうのです。ガンジーが七つの大罪の中で、”労働なき富”と警告しているとおりです。
世の中には予期せぬ財貨を手にしたために勤労意欲を失うか、反対により多くの物を求めて欲望を膨張させ、身の破滅を招いた人が少なくありません。
富を手にしてもなお規範意識を失わずに人生を歩むことも可能です。それは得た富と自分の身体と時間を使って、公共に尽くしていくことです。つまり、自分に与えられた力をいつも人を喜ばすことに使おうと心掛けていけば、平穏な人生を歩むことができましょう。
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お金で失敗する人は多いでしょう。お金を追い、お金に追われ、お金に振り回される。
お金に執着が強い人は、どんなにたくさんのお金があってもお金での満足は得られないのでしょう。結果、孤独という自分をつくっていく。お金を失った時、その人の周りから人は去っていく。
かくいう私もお金は嫌いじゃありません。嫌いな人はいないよね。
お金とは恐ろしいものである。お金そのものには価値があるわけではない。お金は紙に印刷をしてある物の一つ。お金は使ってこそ、その価値が生み出されるわけである。
お金には魅力がある。だからお金は魔物である。
仕事は何のためにするのか。当然お金を稼ぐためにあると答える。
表現を変えてみたい。
・大好きな家族と楽しい時間を過ごすため。
・働く仲間と共にいい仕事をするため
・お客様に喜んでいただくため
など。
人それぞれ価値観は違うと思いますが、お金を貯めるために仕事をするのではなく、そのお金をどのように使うかがお金を活かすことになると思うわけです。
お金の使い方がその人の運命を変えるといっても過言ではない。
お金の使い方でその人の品性がよく見えてくる。
会社に一食一円募金がある。一日3円で月に90円の募金である。
90円の募金を躊躇(ちゅうちょ)する人に本当の幸せ感を手に入れることができるとは到底思えないのです。
ほんの少しだが90円の募金で少しでも人様のお役立うとする行動が自分を変え、回りを変えていくと思うわけです。金額の大きさではない。行動が大事であると考えるのです。