2015年7月11日(土) 297/365
<先頭に立つ>
皆さんおはようございます。
致知7月号
「我ら八十路も溌刺(はつらつ)と生きん」より抜粋 その4
(対談)
東洋思想家 境野勝悟氏
ホリプロ創業者 堀 威夫氏
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(境野)
ちょっと、キザな話になるんだけど、お釈迦様の言葉に「自灯明(じとうみょう)」という言葉がありましてね。要するに自分自身を灯明にしろという意味なんです。会社のような組織だと言葉で命令して相手を動かすということがある。だけどお釈迦様は違う。まず自分が明るくなれば、周囲は自然と動くとおっしゃるんです。「禅者は灯台の如し」も似た意味の言葉ですね。
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世の中が混沌としてくると、社会は荒み、人間の欲求は乱れ、家庭までが崩壊してくる。近年、アメリカでは夫婦2組に1組が離婚、ロシアでは離婚はさほど大きな問題としてとらえる人が少なく、2回や3回、再婚することは珍しくないようです。
日本は夫婦3組に1組が離婚をしている統計があります。なんとなく寂しいデータといえます。
それだけ夫婦間の信頼関係や絆が薄くなっていると同時に、親子間、あるいは、会社の上司や同僚、友人関係においても同様といえるでしょうね。
これでは、ますますリーダーが「人を動かす」ということが難しくなってきます。
世の中がそのような状況であるので、ピラミッド型の指示命令では組織は動かなくなってくる。
どの時代に於いても同じことであるが、「良い人間関係をつくる」ことが最重要課題となってくる。
そして、リーダーが率先垂範で先頭に立ち、行く先を示すことであると考えるのです。