2017年4月12日(水) 938/1000
<身を正す>
皆さん、おはようございます。
小さな人生論 ポケット名言集(致知出版社) より引用 その8
著者:藤尾秀昭氏
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中国の古典『大学』は、
修身(しゅうしん:身を修める)、
斉家(せいか:家を斉える)、
治国(ちこく:国を治める)、
平天下(へいてんか:天下を平らかにする)、
を説き、「修身」こそすべての本(もと)であって、その本が乱れては、
「末治(すえおさ)まるものはあらず」と断言する。
斉家も治国の平天下もすべては修身ー自分を作ることが根本である、と教えている。
自分を作る営み。それこそ「修身」にほかならない。
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経営者の責任はとても重いものです。社員や社員の家族の生活を守るという重要な責任があります。もっと突き詰めれば、どんな不況になったとしても守らなければならないものは、雇用であるわけです。だから、常日頃から甘いことばかりを言っていては、いろいろな意味において、強い組織、強い会社になっていかないのです。
現在の社会情勢を見ると、失業率も低水準で有効求人倍率も高くなっています。しかし、近未来においては、人工知能(AI)が生活のありとあらゆるところに普及し、人手不足がなくなるどころか、失業率が上がるだろうと予測されています。
また、1000兆円を超える日本の借金、ヨーロッパの不安定な経済情勢、不安定な朝鮮半島情勢を鑑みると、何が起きるか分かりません。また、大地震などの災害も懸念されます。
そのように考えると、企業として不足の事態に備えておくために、人・物・金の余力をもたなければならないんじゃないだろうかと思えています。
当社は自動車部品の輸送と保管を主力として仕事をさせてもらっていますが、他社との差別化という点においては、差し詰めなんら変わり映えもなく、独自のサービスという点においては、際立って強いものはありません。これでは設立100年を向かえる前に倒れてしまいます。
この難しい時代だからこそ、経営者の経営判断が最重要となり、しっかりと未来を見定めていかなければならないと教えられました。だから、常に経営者が精神力を高め、経営者としての姿勢を正していかなければならないわけです。その前提にあるものは、経営者の心の安定感なんじゃないだろうか。夫婦愛和、家庭円満、よい親子関係。その基礎は、正しい考え方を学び、実践することが大切であり、自分の身を正していくことなのだと教えていただきました。