2015年5月29日(金) 254/365
<takeとgive(テイクとギブ) >
皆さんおはようございます。
致知出版社:「二宮金次郎に学ぶ生き方」 その7
二宮金次郎 七代目子孫 中桐万里子氏
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一体、人が本当の幸せをどこで感じるかといえば、それはなんといっても「give」の場所。実践し、与え手になる場所ではないだろうかと。
誰かから幸せを受け取ることや感動を受け取ることも、もちろん嬉しくてハッピーなことです。でも、もし自分が幸せや感動を生み出すことができたら、誰かにそれを与えることができたら、それはもっともっと素敵な体験ではないでしょうか。
そうした場所ではじめて、人は自分が生きているということに手応えや誇りを感じ、幸せを味わい、自身が存在する意味や意義を体感できるのではないか。
金次郎がしている「恩返しをしよう」「実践へと向かおう」「与えてになろう」という呼びかけは、決して単なる道徳論や、人間としての義務感や正義から唱えられているものではありません。
人は主体性を発揮し、助けられる側から助ける側になることで、大いなる喜びや誇りを体験できるんだ! とそんな思いから生まれているのです。
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「自分が相手に何かをしてあげて喜んでもらった方が、自分ひとりの喜びより、もっと大きな喜びを得られる。」
以前、入出運送に講師できて頂いた大畑誠也先生の言葉です。
takeはもらう。確かに「してもらう幸せ」は嬉しいことです。その時、嬉しいのはきっと、自分ばかりではなく、それ以上に相手の喜びもあるわけです。
相手は喜んでもらいたい、笑顔をみたいとgive。giveは与える。「してあげる幸せ」ということでしょう。
「してあげる」ということは、相手がいなければ成り立たないわけです。
孤独という自分から開放され、信頼という絆のフィールドにtakeとgiveが存在すると考えるのです。とても幸せなことですよね。
takeとgiveは循環し、波紋のように広がっていく力があるのではないだろうか。
その波紋の始まりはgive。波紋が広がり、波紋の中に波紋が広がっていく。
それは、多くのgiveが始まりだと考えるわけです。
「欲しい」という発想は誰も幸せにしません。
既に多くの恩恵を受けている私たちは、恩返しというgiveで生きていくことが、本当の幸せを感じることかもしれません。