2015年5月26日(火) 251/365
<企業で最も大切なもの>
皆さんおはようございます。
致知出版社:「二宮金次郎に学ぶ生き方」 その4
二宮金次郎 七代目子孫 中桐万里子氏
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いまや私たちの日常生活をみわたすと、「価格競争」ということが当たり前のようにあふれています。
一円でも安く買えるほうがお得でハッピー。他社よりも一円でも安いなら喜んで取引しましょう。
そんな発想が、当然の真理であるかのように、大手をふってまかり通っている現状です。
でもわたしは、ある意味では、この発想は人を「徳」から遠ざけ、人が徳に出会う力を弱め、徳をみえにくくし、ものを単なる物質におとしめているように感じます。
結果的には、こう発想する人自身の幸福感や満足感や充実感が、奪われていっているのではないかと思うのです。
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現在のビジネスの入口は安さ。
バブルがはじけて更に価格の重要性が増し「低価格」という単語が横行してきた。
もっと、安い所はないか、もっと安い所はないかと。
本来、取引というのは双方にとって有益でなければ続かない。お互い様でありたいのです。
「もっと、安い所はないか」、というより「もっと、よい方法はないか」と日々改善を積み上げていく努力を怠ってはならない。
価格競争にもまれ、人々の心は疲弊した。
日本のGDPは20年前と変わらない。いわば成長していないのだ。
「あなたから買いたいんだよ」
「あなたから買えることが嬉しいんだよ。」
最近はそんな気持ちになることが多い。
あなたという存在価値は、価格に代え難いものなのです。だからあなたから買いたい。
あなたとは、どんなことがあっても信頼できる人なのです。
あなたとは、「信用」そのものです。
その信用こそが、企業も「最も大切なもの」だと考えるのです。