2015年5月16日(土) 241/365
<人を活かす>
皆さんおはようございます。
二宮金次郎の幸福論」より抜粋 その12
二宮金次郎 七代目子孫 中桐万里子氏
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教育の考え方にも二種類あると思っています。
一つは、「育てる」という発想です。相手を育てなければならないほど、「足りない」「未熟な」「変えるべき」ものととらえることがスタートだからです。
他方、「活かす」という発想もあります。
相手がすでによきものであることを前提にし、相手の力を最大限に活かすには、一層、うるわしく伸びやかにしてもらうには、一体どうしたらいいのか・・・を模索するやり方です。
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誰しも長所、短所あるいは、得意、苦手というものがある。
仕事柄、当然身に付けなければならないものはあるが、どんな人にも得手不得手がある。
でも「あの人は、こんなこともできないの?」と思ったりする。
「こんなこと」というのは、泳げない人に、「今から岸まで泳ぎなさい。」といっているようなものではないかと考えるときがある。
確かに「育てる」とは、不足を補うためのものであるから、いわば欠点探しのようなもの。これでは、その人が辛く、苦しい。
確かに、成長するためには必要なことでもあるが、よくよく考えなければその人が活かされない。逆に水泳が凄く得意な人にオリンピック出場を目指そう。としたらどうだろう。得意なことであるから、イキイキとする。少々のことでは挫けない。
「人を活かす」とは、その人の短所や苦手な所を克服するのではなく、長所、得意な所を伸ばすことにあるのでしょう。
それが、「人を活かす」ことに思えてきたのです。