2015年5月5日(火) 230/365
<信じて待つ>
皆さんおはようございます。
「二宮金次郎の幸福論」より抜粋 その2
二宮金次郎 七代目子孫 中桐万里子氏
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「実りは無限」
どんな現実もふさわしい実りを生み出す力を持っている。
圧倒的にそう信じていたからこそ、金次郎はどんなときでも絶望せず、一粒の種を蒔きつづけたのではないかと思います。
種を蒔くことをやめたとき、実りはゼロへと向かっていきます。
実のところ、わたしたちから実りを奪うのはあきらめてしまう自分自身なのではないでしょうか。
わたしは、自分が下を向き、あきらめてしまいそうになるときほど、金次郎のこの語りを思い出し、現実を信じ、もう一度ぐっと顔を上げ前を向いてがんばってみよう! と、
そんなことを思ったりするのです。
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「企業は人なり」という。だからこそ、人材育成は欠かせないと思うのです。
しかし、人材育成ほど、時間がかかり難しいものはない。
なぜなら、自分自身を変えることができないのに人を変えるとは極めて困難なのである。だからこそ、経営者自身が変わること、そして自分を磨き続ける努力を惜しまないことだと思うのです。
人材育成とは、まるで砂漠に水を注ぐようなものであるというのです。
水を注いでも砂漠に吸い込まれていく、しかし注ぎ続けなければ実りはない。
だから部下の成長を「信じて待つ」という実に忍耐がいる。
「忍耐」とは、必ずよい時がくると信じて耐え忍ぶことであると考えたいのです。
私も多くの先輩に育ててもらった。きっと、その先輩も耐えていてくれたのだと思う。