2015年4月21日(火) 216/365
<現場は生きている>
皆さんおはようございます。
夏目漱石の言葉
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「実地を踏んで鍛え上げない人間は、木偶(でく)の坊と同じだ。」
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実地とは、現場のことである。
トヨタやホンダが問題解決や品質向上、改善の手法として取り入れられているのが3現主義(三現主義)である。
「現場」に足を運び、場を確認すること。
「現物」を手に取り、物を確認すること。
「現実」をこの目で見て、事実を知ること。
とかく我々は過去の経験や自分の知識の中で物事を判断してしまう傾向がある。
時代は猛烈な勢いで進歩している。時として過去の経験が通用しないこともある。
東日本大震災でのテレビ放映の映像と現場の惨状を見るのでは違うのと同じだ。
その現場の情報で一国の首相の打つ手が変わってくる。間違った判断をすれば国民の命にかかわってくる。
それは、そのリーダーでも同じことだ。
まずは、実地であることは言うまでもない。
知識や過去の経験は、この瞬間を決断するためのサポート役に過ぎない。
デスク上、人の話を聞くだけで判断をすることになれば、大きな過ちを犯しかねない。
判断とは自らの目でしなければならない。それがリーダーの責任である。
理屈の上の判断は、夏目漱石は「でくの坊」といっている。つまり使い物にならないということである。
なんとも厳しい言葉である。
現場は生きている。
生きているものに会う、聞いてみる事が問題解決の糸口になるのでしょう。