2015年4月15日(水) 210/365
<素直に自分を見る>
皆さんおはようございます。
致知4月号
「しっかりしろ、人間の強さにあれ、人間の強さに生きろ」 その3
国際コミュニオン学会 名誉会長 鈴木秀子氏
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アメリカの心理学者は、かつてある人の言動に対して強い怒りを覚えました。
気持ちを抑えきれずに尊敬する先生に電話をし、自分が怒りを抱いている人物についてのあらゆる
罵詈雑言(ばりぞうごん)を並べたてました。
ところがその先生は、彼の話に対してひと言も言葉を発することもなく、長い沈黙を保った末にとうとう電話をきってしまいました。
収まりのつかない心理学者は、先生の妻にも電話をし、再び悪口を並べ立てました。
すると彼女も先程の先生と同様、何も言わずに彼の話を聞き、さらに長い沈黙を続けたのです。
心理学者はその沈黙の最中にハッと気づきました。いま自分が並べ立てた悪口は、すべて自分の中に存在する性質だということを。
以来彼は、「外にあるものは、すべて自分の世界を映しだす鏡である」という真理を、多くの人に説き続けてきたのでした。
何か嫌な出来事が起きた時には、それは自分の内なる世界の調子が狂っているということ。嫌なことは、
それを気づかせようとする天からのメッセージであると受け止めていきたいと思います。
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夫婦、親子、友人、同僚、上司、部下、多くの人間関係が存在する。
人の悩みの多くは、やはり人との関わりの中から生まれてくる。
相手が自分の思いどおりにならないので腹が立つ。
相手も同様に思っているのでしょう。
腹が立つのは、自分の価値観が一番正しいと思うエゴに他ならないと考える方が相手を尊重できる。
自分の価値観は、単なる狭い視野の中にいる、ちっちゃなミジンコだ。
嫌な事の多くの出来事の原因は、自分であると振り返れば気づくが、渦中にいる時は自我がでる。
なんとも我儘な自分だ。
嫌な事が起きた時、冷静になって素直に、客観的に自分を見ることを意識してみようと思う。
なぜ、起きているのか。
何の意味があるのか。
全ては自分に原因があるということに気づいていくのでしょう。
言葉では理解できますが実践は難しいのです。