2015年4月3日(金) 198/365
<社長の役割>
皆さんおはようございます。
致知4月号
西山弥太郎の歩いた道より抜粋、黒木 亮著
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戦後、産業の基礎となる鉄の大量生産方式を日本で初めて導入し、高度経済成長の扉を開いた
人物がいる。川崎造船所(現・川崎重工)から分離独立した川崎製鉄(現・JFEスチール)の初代社長の西村弥太郎だ。
・・・・・・・。
晩年、西山は家に帰ると、「疲れた」「しんどい」と妻のミツに漏らすようになったという。
「それなら休まれたらどうですか」と言うミツに、「いや、会社から給料をいただいている間は、そんな勝手なことはできないよ」と答えている。
自分は会社に使われている身であるという意識を強く持っていた西山。
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会社は誰のものか。という問いに絶対的に言えるのは、社長のものではないということである。
オーナー社長であっても同じ。
オーナー社長は、私財を投げ打ち、自分の命さえも会社に捧げているから、会社は自分のものであると勘違いする社長がいる。それは大きな間違いである。責任が一番重いだけ。だから、会社で一番給料が高いのである。その自覚をしなければならない。
社長はトップではく経営責任者であると考えたい。トップは会社であって、社長は従業員の一人であると考えたほうがいいだろう。だから、自分の身は自分で考えなければならない。
社長という肩書にこだわり、しがみ付くことがあるとすれば、これほど醜いものはない。
私の師匠より社長の役割を教えて頂いた。
社長の役割は、企業の方向づけ、資源の最適配分、人を動かす。
この3つであると教えて頂いた。
人、物、金を正しい考え方で、正しく使っていく。
未来を読み取り会社の方向を導いていくこと。
今の時代は、高度成長期のように少々頑張れば成果がでるような時代とは全く違う。
また、努力だけでもダメである。本当に難しい時代となった。
多くの人の意見を聞き、社長たるべき責任を全うするために日々鍛錬を怠らないようにしなければなら
ないように思う。