2015年3月30日(月) 194/365
<始まりと終わり>
皆さんおはようございます。
致知3月号より (イチローから学んだこと)より抜粋
NPO法人 ベースボールスピリッツ理事長
奥村幸治氏
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一つひとつの準備の仕方に強いこだわりがあるのも、イチロー選手ならではではないだろうか。
試合前のウォーミングアップはもとより、試合中の行動も驚くほど細部までルーティン化されていた。
毎日同じ準備を繰り返すことで、「これをやっているから大丈夫」という心の平静を保っているのだ。
また、同じことを積み重ねていくことで、自分の調子が悪くなった時に振り返る材料が明確にあるということも大きいだろう。
確かに準備の仕方をその日の気分によってコロコロと変えているようでは、自分を振り返る材料を見つけるのは容易ではない。
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イチローがバッターボックスに入り、かまえるまでの独特なスタイルは毎回同じだ。
ウォーミングアップも同様であるという。いつも同じ事をやっていると、微妙な調子の良し悪しに気がついて
それを修正できるのだろう。
日本人は、仕来りや風習、伝統を大事にしてきた。そのなかに「ケジメ」がある。
一日の始まりと終わり。一年の始まりと終わり。仕事の始まりと終わり。
とても大事にしている思想である。日本人独特な精神文化だろうか。
毎日、毎日、同じことをやって準備をする。しかし、心の状態は同じではない。
朝、瞑想をして呼吸を整え一日を始める。帰宅時にも同様なことをして終わりとする。
そんな毎日の繰り返しをしているとはっきりと心の状態が見えてくる時がある。
はっきりとだ。
始まりと終わりは大事だ。
入出運送は朝礼を30分かけてやっている。最近は私が主に進行役をやっているが、
気持ちが入っている時、そうでない時がある。自分の心に嘘はつけない。
そこで、調子をよい状態にもっていこうと人一倍大きな声を出すように心掛けた。
すると、心と体にキッチリとスイッチが入っていく。不思議である。
進行役の声の大きさで場の雰囲気が一変する。
前に立つと全体のオーラを読み取れるようになる。なぜなら同じ事をやっているからである。
その場のオーラで言葉の発信の仕方を変えていくようにしている。
朝礼にも始まりと終わりがある。
単なる仕来りやケジメとしての形だけと思うかもしれないが、そのケジメがあるからこそ、規律があり、
メリハリがある。
なぁなぁ、ダラダラの始まりであれば人の心をだらけさせる。
始まりと終わりをキッチリとしていきたいと思っています。