2015年3月2日(月) 166/365
<掃除と人間関係>
鍵山秀三郎氏著、「掃除道」より その17
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私は社員をよい人間に育てたいのです。そのためには、社員が人間として成長する仕組みを作ることが大事です。その点、掃除はもっとも効果的な仕組みだと思います。
しかし、掃除そのものが目的だとは考えていません。掃除を通じて、社員同士が心を合わせて仕事の進め方に気づくきっかけにしてほしい。そう願っています。
掃除をすることによって得られた大きな効用の一つが、手間ひまをかけることを面倒くさがらなくなったということです。
気づいたことを億劫がらずに、サッと処理する行動力が身についたことです。
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掃除は仕事が終わった人から掃除をして終わる。そんな会社が多いのではないだろうか。私はそのように考えていません。
掃除は団体戦です。
同じ時間にみんなで掃除をすることが重要だと考えています。
みんなで掃除をやることで全員の意識が少しずつまとまり、時間はかかりますが良い人間関係が築かれていくものだと思います。
そして、組織的に掃除の仕組みを考え、より良い掃除の方法に進化させていくことができれば、きっと良い会社になると信じています。
それは、良い社風を築くことと同じです。
良い社風づくりには、長い年月がかかりますから、焦らずじっくりと進めていきたいと思います。