2015年2月28日(土) 164/365
<三つの幸せ>
鍵山秀三郎氏著、「掃除道」より その15
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一つ目の幸せは、してもらう幸せです。
赤ちゃんの時、おっぱいを飲ませてくれたり、オムツを替えてくれましたね。
そのとき皆さんは幸せでした。これが、「してもらう幸せ」です。
二つ目は、自分でできるようになった幸せです。
字が書けるようになった。一人で自転車に乗れるようになった。
これが「できる幸せ」です。
三つ目が「人にしてあげる幸せ」です。
人がして欲しいことをしてあげれば喜ばれますね。そんな人は頼りにされます。
人に物を差し上げる。自分の身体と時間を使って何かをして差し上げる。
相手の喜ぶことして相手の喜びをわが喜びとする。
この幸せを大事にしていただきたいのです。
「してあげる幸せ」は三つの幸せのなかでも最高の幸せです。
さあ、皆さんも「してもらう幸せ」から「できる幸せ」へと進み、そして、「してあげる幸せ」を味わえる人になってください。
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倫理の教えでいう「人の喜び我が喜び」ということだろう。
相手に喜んで頂きたいから、相手に何かをしてあげる。何となく、自分が喜びたいからという自分本位の見方もあるが、そうではないと考えたい。
自分一人だけの喜びより、多くの人に喜んでもらった方が、幸せが大きくなる。
相手の笑顔は、自分も笑顔になる。まさに鏡である。
鍵山秀三郎氏が仰る、「してあげる幸せ」は、自分がそれだけ多くの人の恩恵を既に受けているから、それをお返ししていると考えたい。恩返しだろう。
「相談される」、「お願いされる」、「頼りにされる」ということは、嬉しいことだと思う。
そこには、自分という存在価値、存在意義があるから自信がもてる。
もし、誰にも頼りにされなかったとしたら、孤独になり、生きる望みがなくなってくる。
所詮、どんな時代、状況になったとしても人は一人では生きていけない。
自分という存在を多くの人にお役に立てるとしたら、最高の幸せを感じることだろう。
社会も幸せ、地域も幸せ、会社も幸せ、友達も幸せ、家族も幸せ、そして自分も幸せ。
これは、夢の世界なのだろうか。