2017年3月30日(木) 925/1000
<繁栄の道>
皆さん、おはようございます。
致知4月号(致知出版社)
「繁栄の法則」より引用 その1
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「徳は事業の基(もとい)。未だ基固まらずして、棟宇(とうう)の堅久(けんきゅう)は非(あら)ざるなり」
徳はあらゆる事業の本(もと)である。土台がしっかりしていない建物が脆(もろ)く長持ちしないように、徳なくして事業の繁栄はあり得ない。ということである。
松下幸之助氏にはこういう話もある。ある時外国人記者から、ビジネスマンにとって大事なものは何かを問われ、「愛されることです」と即答、「そのためには奉仕することです」とつけ加えている。
奉仕するとは与えることである。愛されること。そのために与える人になること。ビジネスマンに限らない。これは繁栄を願う人が心掛けなければならない必須の課題であろう。
「天爵(てんしゃく)を修めて人爵(じんしゃく)之(これ)に従う」ーーーと孟子はいう。
天爵は天が定める位。人爵は人が定める位である。天爵を修めていけば、それに相応しい人爵が与えられる。天爵を修めていなければ、人は人爵を与えられても、その地位を失ってしまう、ということである。天爵を意識し、それを修めるべく努力していくところに、人間の繁栄はあることを忘れまい。
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事業のもとは「徳」ということでありますが、その「徳」を積み上げていくためには、松下幸之助氏は、「与えること」、「奉仕すること」と仰っています。
「与える」ことは、無償の心でなければならないわけですが、人間の醜さといいましょうか、やはり見返りというものを期待してしまうわけです。これでは、「与える」のではなく、「貸す」ということになってしまいます。
「奉仕の精神」は、「相手のために尽くす」ということでありますから、「相手の喜び」のため、というこになります。それが徳ということであり、人爵ということなのでしょう。
天から与えられた使命、つまり天爵とはなんであるかを意識し、奉仕の精神にもとづいて事業を行うことが繁栄の道なのでしょう。でもこれがとても難しいものだと思います。
そのように考えると、自分のやっていることはどうなのだろうか。この先、少しもで成長できるように努力していこうと思います。