2017年3月29日(水) 924/1000
<蝉(せみ)人生>
皆さん、おはようございます。
致知3月号(致知出版社)
「覚悟が決まれば自ずと道はひらく」より引用(対談) その2
IDOM名誉会長 羽鳥兼市氏
筑波大学名誉教授 村上和雄氏
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(羽鳥)
よく社員たちには、人間の一生は「蝉(せみ)人生」だって教えているんです。蝉は脱皮してから生きていられるのは一週間くらいじゃないですか。でも蝉は人間から見ての一週間であって、サムシンググレートから見ると人間の一生だって80年とか100年なんていうのも蝉と同じで、ほんの一瞬だと思うんですよ。
だから蝉と人間は変わらない。7日で死ぬのも80年で死ぬのも同じなんだと。そう考えれば、悪いことをして人を騙したり、泣かしたりしてまで美味しい物を食べる必要なんてないじゃないですか。残された時間を悔いなく生きようとすれば、自ずと生き方も変わると思うんですよ。だからやっぱり蝉人生。
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この世に生を受けたものは必ず死ぬ、という絶対不変の真理がある。でも20代、30代の頃は、元気はつらつであるから、「死ぬ」ということさえ考えることはありませんでした。
父親も86歳、頭はしっかりとしているが体が思うように動かないので、さぞ歯がゆいことでしょう。そんな父親にも全盛期というか男盛りがあったわけです。やはり親の老いてゆく姿を見ると、同じように自分のゆく道であると思うわけです。そして、いずれ自然に帰るということを身近に感じてくるので、残された人生という時間の使い方を大事にしなければと思ってきます。
蝉は一般的に土の中に7年、成虫になって7日で死にます。死に際が実にお見事と言えますね。
蝉が成虫になって花開くように、人間も成人になってからの人生をどのように生きるかで死ぬ覚悟が変わってくると思います。
悔いのない人生にしたいですね。そのためにも日々、一所懸命に頑張る以外にありません。