2015年2月26日(木) 162/365
< 志(こころざし) >
鍵山秀三郎氏著、「掃除道」より その13 (P98-P100)
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志を人間の欲望と勘違いしている人がいますけれども、「志」と「欲望」はまったく違うものです。本当の志とはどういうものなのか。
一番目は、簡単に手にすることができないものでなければならないことです。
二番目は、その志に向けて皆さんが努力をしたとき、その努力が、自分自身のためになるばかりでなく、社会のためにもなり、国家のためにもなる。それだけではなしに、地球上に住むすべての人のためになる。
個人の欲望というのは、自分のためにはなっても社会のためにはならない。ここが「志」と決定的に違うところです。自分一人だけのためになることは、「志」ではなく単なる「欲望」だと思います。
三番目は、「志」に向かって行動していく過程で、人を感動させることができているかどうかとということも大事な点です。もう一つは、自らも感動しつつ、それを継続できているかどうかということです。
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志とは、なんと奥深いものでしょうか。簡単に手に入らず、世の中に役立ち、人に感動を与えるものが「志」という。
幸せとか、貢献とか、感謝とか、抽象的なものは理念というのだろう。
志とは、具体的であり、実現した姿がきっちりと絵になっているものでなければ夢物語になってしまう。
志が日々目標となっていく。
理念の成熟と共に、志も変化、成長し更に具体化されていくだろう。
目指す目標がなければ、今日の目標はありえない。
坦々と一日が終わり、人生の最後を迎えることになる。
志の強さが大きければ大きいほど、ワクワク、ドキドキしてくる。
志に向かって努力している人の姿は美しい。