2015年2月19日(木) 155/365
<謙虚な人になれる>
鍵山秀三郎氏著、「掃除道」より その6
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どんなに才能があっても、傲慢な人は人を幸せにすることはできない。
人間の第一条件は、まずは謙虚であること。謙虚になるための確実で一番の近道がトイレ掃除です。掃除をするとき、上を向いて掃除する人はいません。
掃除は必ず、下を向いてしなければいけません。つまり、掃除をする形そのものが謙虚な姿だといえます。
あの人は、掃除をして傲慢になったという話を聞いたことはありません。
掃除を続けていると、例外なく謙虚な人間に変わります。
とにかく私たち人間は、自分のことは棚に挙げて、相手だけを変えようとするものです
しかし、自分の思うように相手を変えようとしても、金輪際(こんりんざい)変わるものではありません。
相手を変えようと願うのであれば、まずは自分自身を変えることが先決です。
自分が変わった分だけ相手が変わります。
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入出運送には、男子トイレ3つ、女子トイレが3つあります。昨年6月より若い人から順番に1年間のトイレ掃除をやってもらっている。
その中の若い18才の女性新入社員にトイレ掃除始めた当初の彼女の話である。
「なんで、私がやらなければならないんですか? 」と反発がありました。
8ケ月経過して彼女と改めて面談をした。
彼女からは、「やらされ感はなくなりました。慣れてきました。今は少し面白くなってきました。」と嬉しい言葉を頂いた。
彼女は、間違いなく少しづつ成長している。誰かがやらなければならないトイレ掃除。
人が嫌がることをやることは美しいことだと思う。謙虚な心を育んでいく。
1年という短い期間ではありますが、卒業する時に何かを掴んで欲しい。
人を育てるということは、「待つ」ということだと思うようになりました。