2015年2月17日(火) 153/365
<原点回帰>
鍵山秀三郎氏著、「掃除道」より その4
**********************************************************************************************
洗車をするようになった理由は、二つあります。
一つは、事故を減らいたいという願い。
あと一つは、お客様(取引先)から尊敬されたいという強い思いからです。
かつて、忙しいことを理由に汚れたままの車ででかけていた時代が当社にもありました。そのころはよく車が故障し、事故も頻繁に起こしていました。
たぶん、汚れた車を運転していると、つい運転が荒っぽくなり、その結果、事故につながっていたのだと思います。
ところが、車をきれいにするようになってから、見事に車の故障が激減し、事故もほとんどなくなりました。
**********************************************************************************************
我々は運送会社。事故は人の生き死に直結します。
ドライバーは、トラックが商売道具。つまり自分の給料を稼ぐ道具であるわけです。
トラックの整理、整頓、清掃。いわゆる3Sの状態は、ドライバー自身の心の状態であると思っています。
トラックが汚れ、室内が空き缶や、ゴミで一杯であれば、それを放置できるドライバーの心の状態は、とても正常な状態とは言えません。
止まっている歩行者の横断歩道で一時停止ができるだろうか。
出逢い頭になった時、相手に譲れるだろうか。
そんな人が人に優しい気持ちが持てるはずがありません。
俺が、俺がと先を急いでいくのではないだろうか。
従って、トラックの3Sの悪い状態は事故を起こす危険性が極めて高い状態と考えるのです。
トラックが綺麗に洗車され、室内もゴミひとつない状態のトラックを運転するドライバーは、常に繊細な心配り、相手に道を譲り、交通弱者に優しい運転になります。
だから、「キレイな車に事故はなし!」という格言になるわけです。
まずは、一人ひとりが自分の身の回りをきれいにすることから始めよう。
忙しさのあまり洗車されていないトラックが目立ってきている。
原点回帰していこう。まずは私からだ。