2015年2月12日(木) 148/365
<トイレ道場>
鍵山秀三郎氏著、「掃除道」より その2
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掃除をして環境をきれいにしますと、職場の雰囲気が穏やかになります。
穏やかな環境は、心の荒みをなくし、怒りを抑える力があります。
たとえ会社の経営が厳しい状況にあったとしても、社員の表情が明るく生きいきとしてきます。
当然、家族や周囲の人に対して優しく気遣うようになります。
掃除には、単に周囲がきれいになるという効果だけではなく、人間を根底から変える力があるようです。
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何年もの間、トイレ掃除をやってきた。
毎日、毎日、便器と向き合うと自分の心が見えてくる。
怠けようとする自分、今日くらい「手を抜いてもいいんじゃないか!」という悪魔がささやいてくる。それを振り切りながら、再び便器と向き合っていく。
夏は、全身汗びっしょりで、トイレ掃除の後は着替えをしないと始まらない。
冬は冷たさと向き合う。1年間、トイレ掃除をやり続けると、やった者でなければ味わえない達成感がある。3年やり続けると、なんとも言えない感覚になる。
まさにトイレ掃除とは、心磨きと言われる所以である。
入出運送には男女合わせて6つのトイレがある。若い人達から順に1年間のトイレ道場に入部している。8ケ月が経過した。
6名の社員は素直に便器と向き合っている。立派だ。
卒業時に何かを掴んでもらいたいと願っている。