2015年2月5日(木) 141/365
<評価基準>
皆さんおはようございます。
疋田文明氏の講演を聞いた。最終回
**********************************************************************************************
チーム力を高めるにはどうしたらよいか。
人間には評価基準に合わせて行動する癖(くせ)がある。
人間はどう評価されるかで行動を起こすのである。
チームプレーが大事だと思えば、個人のアウトプットより、チームプレーに貢献した人間を評価する仕組みをつくることである。
ところがチームプレーが大事と言いながら、個人の成績を評価する仕組みではチーム力は上がらない。
王監督のダイエーホークスが1998年から2年連続優勝した。
なぜ優勝したのかと球団社長に聞いたところ、評価の仕方がよかった言う。
チームがいくら頑張っても平均打率が2割6分。
1累にランナーがいる時に2累にランナーを送るヒットの確率はもっと落ちていた。
ところが数字を分析した所、1累から2累の盗塁の確率が7割あるという。ここに秘密があった。従来、1累ランナーは盗塁して失敗したら怒られるから、「行けるぞ!」と自信がある時しか挑戦しない。
そこで評価の基準を変えたという。
5割以上の成功率だったら、盗塁に成功した数ではなくて、チャレンジした数を評価する仕組みに変えた。
そうしたら、積極的にチャレンジするやつが増えたという。前の年に60盗塁成功が90盗塁成功に増えた選手がいる。これで優勝できた。
チームプレーが大事だというなら評価の基準を合わせる必要がある。
昔は仕事を任せて育てる。育った部下が自分より上にいって上司になったら誰も教えることはない。
育った人も評価する一方、育てた人も評価する仕組みがなければならない。
**********************************************************************************************
人は褒められたいという欲求がある。
褒めてやらねば、人は動かないという言葉にもあるように評価基準が必要であろう。
チームワークの力が大切であれば、疋田氏のいうチームの貢献度に評価基準を合わせることはなるほどと思った。
言われてみれば至極当たり前のことだが、気づかない。まだまだ知らないことばかりだ。
もっと、世間の意見を聞いて自社にあった取り組みを進めていこう。
井の中の蛙では、所詮自分の領域から抜け出すことはできない。