2015年1月30日(金) 135/365
<アイデアの源泉>
皆さんおはようございます。
疋田文明氏の講演を聞いた。その4
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働くことは有限である。しかし知恵は無限である。
この知恵を活かさない手はない。
知恵が大事だということは誰でも分かっている。
問題はどうしたら部下、社員が知恵を出してくれるかということである。
社長が「知恵を出してくれ!」と言えば、多少は出るかもしれないが無限の知恵はでない。
社員に知恵を出させようとしたいならば、可能な限り「指示・命令」を止めることだ。
指示・命令を出すということは、「考えずにやれ!」と同じことである。
これを指示待ち人間という。
指示待ち人間が生まれる原因は、指示ばかりしているからである。
考える社員を増やしたければ、可能な限り指示・命令をしないことに尽きる。
その上に立って上司は、「今のままでいいのか?、もっといい方法はないのか?」
という単純な「問い」を投げかけることである。考えるようにリードすることである。
論語:子曰わく、吾嘗(われかつ)て終日食わず、終夜寝ねず、以て思う。益無し。學(まな)ぶに如かざるなり。
孔子云う、私は今まで気がかりなことがあると、一日中ご飯を食べず、夜も寝ないで考えたが成果は上らなかった。学習に勝るものはない。
要するに学習しないと知恵はでない。
カルロスゴーン氏は、かつて日産自動車が一時的に低迷したのは、組織ぐるみで学習することを怠ったからだという。だから、学習する組織にして再建をすると言った。
アメリカの実業家ジャック・ウェルチ氏は、学習こそ競争の原動力になると言った。
学習こそ知恵の源泉なのである。
山本七平氏は、質のいい記憶の量を増やすほど発想の総量は増える。
つまり、アイデアが一杯でることである。
無限の知恵を出させようと思ったら、組織ぐるみで勉強する風土をつくることである。
遠回りかもしれないが、これが一番の近道である。
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我々は、如何に学んでいないだろうかと気づく。
アイデアの源となるパーツがない。パーツの組み合わせがアイデアである。
頭の中にある知識が多ければ多いほど、質のよいアイデアが出てくるということだろう。
世間でいう「引出しの量」である。もっと、勉強する組織をつくらなければならない。
そして、大事なことは皆で知恵を出し合う環境があるか、またそれを実践する風土があるかである。
多くの人の知恵が集まれば、アイデアの波紋が広がる。
さて、これは大問題にあたってしまったようだ。