2014年11月25日(火) 69/365
<Sさんの後ろ姿>
皆さん、おはようございます。
泣けてくる、いや泣けちゃう。その後ろ姿を見て感慨深いものがございました。会社の低迷期に打ち出した方針が「挨拶と掃除」。私も長い間、トイレ掃除をやってきて、いろんな「気づき」がありました。その気づきを感じてもらいたい。その一心で、今年6月の朝礼において、「若い人から順番に一年間、トイレ掃除をやってもらうよ!」と宣言。
入出運送には、現場に4つ、事務所に2つのトイレがあります。
私が一人ひとりトイレ掃除の方法を二週間教えて6名が巣立っていきました。何故、一年かというと、毎日交代では責任がもてませんし、気づきを得られないと思ったから
です。夏の暑さ、冬の寒さの中でのトイレ掃除は辛いものです。毎日、毎日、便器と向き合っていくと、自分の心と向き合う自分に気が付きます。自分には嘘はつけません。いわば「心磨き」と言われる所以です。
2年前に入社した20歳の青年Sさんがいます。Sさんは、障がい者でありますが、現場の広いトイレを素手で一生懸命に掃除を実践しているのです。その後ろ姿を見ると、込み上げてくるものを押さえきれませんでした。Sさんを教えてくれた一番弟子のYさんも素晴らしい。よくぞここまで伝えてくれたと感謝の念に堪えません。Sさんに「ありがとう」と言うと、片言で返事が返ってきます。
私のやるべき事は、絶対に会社を潰したらいかん、繁栄させなければいかん、そして、Sさんが健常者に負けず劣らずの仕事があるはず。それを見つけ出していかなければいかん。そんな念いに至りました。
トイレの神様がいるならば、きっとSさんに幸せをもたらしてくれる。そう信じたい。
神様、お願いします。
神様、悩んでいる人に気づきを与えてください。
神様、関わる人たちに幸せを与えてください。
(ビートたけしの言葉)
俺は自分の好き勝手にやっているだけで、
人より才能があるとは思えない。
自分はくだらない番組をやっても視聴率が上がる。
自分では面白いと思わないのに小説を書くと売れる。
絵を描いても良い絵だと評価されて美術館だとかに収蔵されたりする。
映画も自分の楽しみの一つとして創っていたら入賞してしまったり、グランプリに選ばれたりする。
何をやっても全部評価されてします。
「おかしい」。 よく考えてみても、自分の才能でそれらをやれるわけがない。
ただ、心当たりは、たった一つだけある。
それは、若いころ師匠に「トイレをきれいに掃除しろ」と言われてから、
30年以上ずっとトイレ掃除をやり続けてきた。
ロケに行ったときなどは、公園のトイレがグチャグチャでも自分が使ったあとは、
必ずきれいにするようにしている。
時には、隣のトイレまできれいにして出てくることもある。
もちろん掃除用具を持って歩いているわけではないので、トイレットペーパーを使ってとか、
あるいはトイレットペーパーがないトイレでは、素手でもやるとのこと。
そういうのを、30年以上ずーっとやり続けてきた。
俺が成功したのは、トイレ掃除のおかげかもしれない。