2017年3月20日(月) 915/1000
<中堅幹部が会社を決める>
皆さん、おはようございます。
「生き方のセオリー」(致知出版社)より引用 その7
著者:藤尾秀昭氏
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イトーヨーカ堂の専務を務められた塙昭彦さんから贈られた、新書『リーダーへの伝言』の中に書かれていた話です。
ちなみに、塙さんは、イトーヨーカ堂の専務の時に、中国室長を命じられ、中国にイトーヨーカ堂を新設すべく奮闘、成功に導かれた人です。
その塙さんが、小さなリーダーの出現によって企業は決まる、とっています。
会社は中堅幹部次第であり、中堅幹部が、「自分の部署は自分で守る」という強い意志と行動力で立ち向かうしかない、と断言しています。
また、パートやアルバイトでも、指示を出す人・提案する人は立派なリーダーであり、そういうリーダーが会社を伸ばす、といっています。
そして、小さなリーダーたちへこう提言しています。
一、「ここが勝負どころ」と思うこと。
仕事をしているといろんなことが起こりますが、常にここが勝負どころと思って臨め、ということです。
二、できな上司、いやな上司がいても、自分が上司まで変えてやる、と思うこと。
三、成功しようと思うなら、貧乏くじをひいたと思うな。貧乏くじをひいたと思うと絶対に成功しない。当たりくじと思うと、アイデアも未来も広がっていく。
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偉い方のおっしゃることは、本当に勉強になります。なんだか「しっかりしろ!」と叱られているように思えてしまいます。
現場を動かすのは、まさに中堅幹部です。その中堅幹部の気迫と行動力がその会社の強さといってもいいでしょう。中堅幹部というリーダーがリーダーたる自覚がなければならないわけですが、自覚がないだけで悪意はないということもあります。だから、リーダーには、「あなたのやり方では、迷惑をかけるよ!」、「このままでは、その仕事は任せられないよ!」という危機感。また、失敗した場合の原因の根っこはリーダーにあるんだ、という責任感を持たせなければならないわけです。
同時に、的確なアドバイスを遠慮することなく、はっきりと伝えること、そして、「あなたへの期待」を伝えてあげることが大切であるように思います。
リーダーという職務は責任なんです。その重大な責任を任せられていることが「あなたへの期待」なのです。だから、挫けず、腐らず、目指す目標に果敢に挑戦していく人が大きな成長を手にすることができると考えています。