2014年11月15日(土) 59/365
<お金を追うな、仕事を追え!>
私の師匠に教えて頂いた言葉があります。中国の古典『書経』には、「人をもてあそべば徳を喪う、物をもてあそべば志を喪う」という1節があります。
人を自分の金儲けの道具のように扱って、もてあそべば徳を失い、ものに執着していると、大切な志まで忘れてしまうという意味です。
2500年前に書かれた書経。人間は同じ事で失敗を繰り返しているということになる。現代は、鉄は空を飛び、離れた所でも人と会話できる電話、医学など、2500年間から科学は、飛躍的な進歩を遂げている。しかし、人間は2500年前からが進歩していないということになる。これは、どういうことなのだろうか。私達はどうすればいいのでしょうか。
お金は、たくさんあっても邪魔じゃないし、できればたくさん欲しいもの。しかし、稼いだお金を身の丈にあった使い方をしているか、自分の満足のためだけに使っていないか、人のために役に立つ使い方をしているか、お金は魔物である。人間の欲望は、計り知れない。お金の使い方で運命が変わるという。
私の師匠は言う。「お金を追うな、仕事を追え!」
いい仕事をすれば、結果としてお金はついてくるものなのである。それが自然であるという。
何のために働くのか。目的は何か。
会社であれば理念やビジョンであろう。
儲かるか、儲からないかという利己主義な損得経営でなく、正しいこと、正しくないこと、いわば善悪経営でなければ、社会から必要とされる会社にはなれない。つまり存在意義がなくなる。
これは、しっかりせんと、2500年前と同じ過ちをしてしまう。