2017年3月18日(土) 913/1000
<徳と毒>
皆さん、おはようございます。
「生き方のセオリー」(致知出版社)より引用 その5
著者:藤尾秀昭氏
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三つ目は、
「いやなことでも、心のにごりをすてて、喜んで勇みきって引き受ける」
ということです。
物事をいやいや、不平不満を持ってやっていると、それは心のにごりになり、毒になる。喜んで勇みきってやると、それは徳になる、といいます。
これも本当にその通りですね。うまいことをいうものだと感心します。徳と毒に関する先生の名言があります。
「徳と毒は、よくにている。
徳は毒のにごりを取ったものだ。
毒になることでも、
そのにごりを取れば徳になるのである。
そんないやなことでも、
心のにごりを捨てて
勇んで引き受けるのが心の徳の心だ。
いやなことでも、
辛いとかいやとか思わないでやる、
喜んで勇み切って引き受ける、
働きつとめぬく、
それが徳のできてゆく土台だ。
ばからしいとか、いやだなあという、
にごった心をすっかり取って、
感謝と歓喜で引き受けるなら、
辛いことほど徳になる」 (4月11日)
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頼まれることがあると、自分にとって「得があるか」ということを考えてしまう。これではダメである。
「あの方は徳がある人だよねぇ!」という話を聞くが、そのような人は自分のことは脇におき、相手のために喜んで「さっと」これを引き受ける、そんな勇ましい人であるように思う。
徳は自分の力だけで得られるものでもない。相手から自然に目に見えない力で勝手に頂ける貯金箱のように思えたりします。反対に、
「あの人、自分のことばかりだよね!」なんていう人がいる。そんな人は、今まで貯めてきた、徳は毒となって清算され、運からも見放されていくことになっていく。
よい事も悪い事も、結局は自分に返ってくるということなのでしょう。徳も毒も、目に見えるものではありません。けれでも、「素直な心で喜んで引き受ける」という徳のある人間になっていきたいです。