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くれない族

2019年07月03日

2019年7月3日(水) 1018回目

<  くれない族  >

致知2018年11月号(致知出版社) 

「自己丹誠こそ幸福への道」より抜粋

曽野綾子氏

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 自分の思い通りにならなくて、愚痴や不平不満を漏らしている人が多いけれども、存在するものはすべて善きものと思えば、呪わなきゃいけないこともなくなるし、辛いことがあっても人生が楽しくなるんですよ。

 

 ――― 87年の人生を歩んでこられて、幸福に生きるためには何が大事だと思われますか?

 

 いろいろありますけどね、やっぱり、できたら与えることだと思います。

 私は昔から「くれない族」と定義していますけど、青年でも中年でも「~をしてくれない」と言い始めた時から、既に精神的な老化が進んでいる。それは危険な兆候だと思って、自分を戒めたほうがよろしいかもしれません。他人が「~してくれない」と嘆く前に自分が人に何かしてあげられることはないかと考えるべきです。

 

 それからインドへ行った時に、感じのいい日本の若者たちと出会いました。彼らは皆、自分で貯めたお金を使って誰の迷惑も掛けずに、長期間インドを旅行していたんですけど、私と同行していた神父さんがこう言ったんです。

「彼らは少しも幸せそうに見えなかった」と。

「どうしてですか?」と私が聞くと、

「彼らは自分のしたいことをしているだけで、人としてすべきことをしていないから」とおっしゃったんです。

 

自分のしたいことを自分の力ですると同時に他者のためにさせていただくという気がない人間は大人とは言えない。真に幸福な人生も生きられない。だから、七割は自分の楽しみ、三割は育てたいもののためにお金と時間を使う。年を取れば取るほど、そういう人間になれるといいですね。

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 実に耳の痛いお話です。私たちは、あれが欲しい、これが欲しい、もっとお金が欲しい、もっといい仕事が欲しい、もっといい人に出逢いたい、数え上げればきりがないほど、欲しがる人生を歩んできているように思えます。つまり、自分だけ。その先にあるものは、自分の周りには誰もいない孤独というものではないだろうか。三浦さんのおっしゃる「くれない族」は、応援される人ではありませんね。

 

【松下幸之助氏の名言】

いま自分に与えられている仕事や地位は、半分は我がために、半分は社会のためにある。

 

【マザー・テレサの名言】

世界で一番恐ろしい病気は、孤独です。

 

 自分ひとりの喜びより、自分が誰かに何かをしてあげて、相手が喜んでもらった時、自分ひとりの喜びより、もっと大きな喜びが得られるものだと教えられました。まさに人の喜び我が喜びです。

 当たり前のことですが、人はひとりでは生きていけません。人は人を通じて幸せを実感できるんじゃないかと思うんです。だから、尊い命という時間を何に使っていくかを考えていくことが人生を生きる、ということではないでしょうか。これは、一足飛びに答えがでるものではありませんが、まずは考えてみることです。そして、日常生活の中で、相手の喜びと笑顔のために小さな実践をしていくこが、その答えに近づいていくのではなかと思えるのです。

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